なぜ、はたらくのか
やっと読めました(^_^;)
≪第一章 「はたらき」続けて≫
とあるように、加藤寿賀さんの仕事についての考え方が書いてあるんだ、Podcastで聴いた話だなぁ〜と思い出しながら読み始めました。
≪第二章 「戦争」に生きて≫
ここを読み始めたとき、そういえば戦争とか関東大震災での体験談もあったなぁ〜
そういう震災体験を伝えたい本なのかな?と思い始めていました。
でも、この先を読み始めたら・・・
もともと涙腺が強いほうではない(というより、かなり弱い(^^;)方なので、通勤電車の中で読んでいるにもかかわらず、何度も涙が出そうになりました。
≪第三章 日本人が忘れた心≫
38 最高の親孝行は一日でも親より長生きすること。
娘さんを癌で亡くした後のこと,子を亡くした親の気持ちが書いてあるのですが、もうボロボロ...(これを書いている今もボロボロ(ノ_-。)
亡くなってもう何年も経つのに、まだ娘のことが諦めきれない。
親が子どもを看取るというのは本当に悲しいことです。
若い人たちに言いたい。絶対に親より先に死んではいけないと。病気や事故だって死ねほどつらい。ましてや、自ら命を絶つなんて決して許きれない。
一日でも長く生きる。これに勝る親孝行はありません。
私がいつもお庖で仕上げに使っているハサミは、特別なハサミなんです。
悦子(娘さんの名前)の形見。
体の調子が悪いときなんか、「悦ちゃん頼むよ」なんて、ハサミに話しかけます。
他にも、いい話はたくさんありました。
≪第四章 生きる喜び≫
40 「このくらいですんで、おかげさま」。
そういう気持ちでいると、自然と道が開けます。
おかげさまの「かげ」っていうのは、もともとは神さまの「ご威光」のこと。陰は、光と同じ意味なのです。
その結果、首尾よくいったとか、健康に恵まれたっていうことに感謝する言葉が、「おかげさま」。
だから短い言葉の中に、「いつもお守りくださいまして、感謝しております」という気持ちが込められてるのです。
「おかげさま、ありがとう」という言葉を使おうと思いました。
≪第五章 九十四歳、最後のお説教≫
57 女は土台石。
は、今の人が読むと、ちょっと・・・と思うかも知れませが(私もちょっと、と思いました)
55 人生は困難があるから、磨かれる。
壁にぶつかればぶつかっただけ、悲しみもつらさも、必ず自分の身になる。
ぶつかる回数が多いほど、自分が大きい人聞になれる
前に「人は人で磨かれる」話をしましたが、人生は困難があるから磨かれるのですね。
61 愛は与えるもの。
与えれば、それがよい縁となって自分に返ってくるのです。
ずいぶん前ですが、『愛』と『恋』の違いについて話題にしたことがあるのですが、そのときの一つにもありました。
恋は求めるもの、愛は与えるもの
と・・・
『愛』と『恋』の違いをもう一つ
愛はまごころ、恋は下心
なぜだかわかりますか?
『愛』という時は真ん中に『心』という字が入っているから『まごころ』
『恋』という時は下に『心』という字が入っているから『下心』
77 「昨日より今日がよかった」と言えるように生きていきなさい。
これが最後の節ですが、
人さまのためにはたらくこと。
人さまの役に立つ技術を身につけること。
自分を磨き続けること。
物やお金よりも、人の役に立つ心の財産を残すこと。
おかげさまの心で、生かされていることに感謝すること。
そして、戦争を二度としてはならないということ。
94歳で現役理容師として働いていたおばあちゃんに言われると、
がんばらなきゃ!!と思いますね。
この本は大人だけではなく、子供たちにも
というよりむしろ、子供たちにこそ読ませたい本だと思いました。