伝えるチカラ(会話編)

ついに宇宙人とコンタクト(日本経済新聞

ついに宇宙人とコンタクト(東京スポーツ


上の2つの文章はまったく同じことを言っていますよね。
でも、印象は全然違います。


もし、「日本経済新聞」に書かれていたならば、信じる人も多いでしょう。
でも、「東京スポーツ」だと、

東スポだからな〜

ですよね?(;^_^A


結局は、『「何を言うか」よりも、「だれが言うか」が雄弁なときがある』ということなんです。


という話が書いてあるのが、『あなたの話はなぜ「通じない」のか』 山田ズーニー(著)』です。

内容は、前回紹介した『文章は「書く前」に8割決まる』 上阪徹(著)と似たところも多いのですが、


この記事の最初に書いた宇宙人の話のように、

通じるか通じないかは自分と相手の関係にもよる。

だから、話が通じる,聞いてもらうためには自分の「メディア力」を高める必要がある。

と言ったことも書かれています。


この本の中で、私がそうだよな〜と思った部分は、

提案者はつい、「いかに自分の提案がすばらしいか」を力説したくなる。しかし、相手の関心はそこにない。
「その提案って、私に直接関係あるの?あるとしたら、採用した場合、私にどんなすばらしいことがおきるの?」身も蓋もない言い方だが、相手の関心はそっちだ。


メールでも話でも、ざっくり分けると、2つの情報がある。「自分が言いたいこと」と「相手が知りたいこと」だ。それをどういう順序で言っていくか?
迷ったときは、「相手が知りたい情報」を先に、その後で、「自分が言いたいこと」という順序で言っていこう。


多くの場合、相手が、いちばん知りたい情報とは、「何がダメか、どうしてダメか」という否定要素ではなく、「では、どうすればいいのか?」つきのアクションを起こすための指標だ。

これらは会話だけではなく、文章を含めたコミュニケーション全てに当てはまることだとも思います。


他にも

相手とかわす会話、これが図らずも、自分の能力のプレゼンテーションだ。
相手の言うことがちゃんと聞けていれば、理解力がある証拠だし、適切な返事ができれば判断力や表現力もある証拠だ。ユーモアがあると10回説明するより1回相手を笑わしたほうがはるかに伝わる。


一発で通じ合う力、会話を成立させるためにもっとも必要な力とは、「理解力」だ。
最低限、「理解力」があれば、コミュニケーションの入り口のところで、すっとんきょうな会話をしたり、相手に不信感を植え付けたりする心配がない。


コミュニケーションの入り口で、すみやかに信頼をつかむには、「意思」で自分を証明する、「相手理解」に努める、相手から観た自分の「メディア力」を量りながら発言する、の3つが有効だ。
信頼の門をくぐって、はじめて、あなたは、もっと大胆に、もっと想いに忠実に、意見が言えるようになるだろう。

などと書かれています。


自分の話を聴いてもらうには、まず、相手の話を聴いて理解すること。

これが大切なんだな〜と思いました。



会話も文章も相手がある話です。

自分中心で話したり書いたりするのではなく、相手は何を知りたいのか,相手の気持ちを想像する能力が必要なのですね。


と書いて気づきました!

この「相手の気持ちを想像する」というのはコミュニケーションだけではなく、仕事も同じです。

仕事を依頼されたとき、

「この人は私に何をして欲しいのだろう?何を求めているのだろう?」

それを想像して相手の欲求を満たしてあげる、これが”いい仕事”をしていくコツだと思います。

想像力を鍛えねば!


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