決して電車で読まないでください!

どんな本を読みたいか?
本を選ぶ基準は、そのときの自分の精神状態などにもよるのでしょうね。


年末に図書館に行ったときは、自己啓発本や成功本といったモチベーションを高める本より、気持ちが楽になる、とか、いい人生は・・といった精神的に落ち着けるような本を選んでいました。


そのときに選んだ中の1冊が『涙の数だけ大きくなれる』という本。
その説明にあったのが今日のタイトルにした「決して電車で読まないでください!」という言葉です。




タイトルを見ただけでも、きっと泣くな、と思ったのですが、読んだら案の定、何度も涙が出てきてしまいました(〒_〒)


その中の1つが
Story 2 あるレジ打ちの女性
という話


どこに勤めても長続きせずに転職を繰り返していた女性がスーパーでレジを打つ仕事に就いたときの話です。


1週間もするうちにレジ打ちにあきてきた彼女ですが、
あるきっかけで子供の頃、ピアニストになりたかったことを思い出し、
ピアノの鍵盤を覚えるのと同じように、レジのボタンの位置を覚えました。


レジがものすごい速さで打てるようになると、気持ちにも余裕が出てきたのでしょう、
お客さんの様子が気になって話しかけるようになった。
そうするうちに、お客さんとコミュニケーションをとることが楽しくなって名前まで覚えるようになった。


ある日、「本日は込み合いまして大変申し訳ございません。どうぞ空いているレジにお回りください」との店内放送がなったのだけど、人が並んでいたのは彼女のレジだけ。

店長がお客さんに「空いているレジへお回りください」と言ったけれども、お客さんたちは、
「私はここへ買い物に来てるんじゃない。あの人としゃべりに来てるんだ。だからこのレジじゃないとイヤなんだ」
「そうそう。私たちはこの人と話をするのが楽しみで来てるんだ。ほかのスーパーでもやってるけど、私は、このおねえさんと話をするためにここへ来ているんだ。だからこのレジに並ばせておくれよ」

と答えました。

それを聞いた彼女はポロポロと泣き崩れたままレジを打つことができませんでした。
仕事というのはこれほど素晴らしいものなのだと、初めて気づいたのです。



私は接客業ではないけれど、仕事でもプライベートでも人と関わるのは同じこと。


この話の彼女のように、この人じゃなきゃイヤなんだ!と言われる人になりたいですね。