残念な努力

前回に引き続き私の頭のかなの検索ワードになている「残念な○○」ということで、美崎栄一郎(著)『残念な努力』を読みました。


この本は美崎さん本人が経験したり見たことで「残念だな〜」と感じるものを紹介し、それを反面教師にしてどうせ努力するなら「報われる努力」をしましょう。という本です。


紹介されているのは「ノート」「サービス」「時間」「企画」「人間関係」に関する残念な努力ですが、私は「ノート」と「時間」の部分にたくさんの付箋を貼ってしまいました(^^;


私が残念な努力をしてしまっていた部分もありますが、ちゃんと残念ではない努力をしていた!部分もありますので・・・念のため(^^;


では、その中から特に印象に残った部分を紹介します。

●あとから大事になる気がして、とりあえず書く努力

 いま面白いと思っていないならば、あとから面白いと思うことはない。
 いま大事だと思っていないことが、あとから大事になることはない。
 自分のアンテナにその時点で引っかかっていない情報は、あとから引っかかることもない。もし、あとで引っかかれば、その時点でしっかり調べれば良いだけだ。私が講演を聴きに行ってもメモらないことが多いのは、そういう理由なのだ。

 正直なところ、会社の会議でつまらない議題ばかりのときの方が、ノートがすすむ。
 いわゆる内職というやつで、自分の仕事のプランニングやタスクの書き出しをノートで始める。ときどき顔を上げるのは、発想を膨らませるためと、会議を開いているふりを兼ねている。
 時間は戻って来ないのだから、無駄に使うよりも生産的なことをしている方が、自分の人生にとって有益になるし、会社にとってもいいことだろう。
 もちろん、自分がその会議を運営している側にいるならば、そんな不毛な会議は行わないが、会社員でいる以上、付き合いの会議も多いのだ。それは仕方がない。会議の席を立てればもっと生産的だが、それができない以上、自衛するよりほかない。
 意味のない会議をやめるために努力するより、意昧のない会議の最中で時間を無駄にしない努力をしたほうが良い。
 それに、「つまらないな」と思いながら参加している会議の議事録を後日読み返して、
新発見をしたことは、私の場合はいままでない。
 やはり、あとから大事は生まれないのだ。
 だから、書かない。読み返す予定もないのに、書く必要はないだろう。そこはもう、割り切っているのだ。

印象に残ったのは、後半の「内職」の部分。いっしょだ〜〜って(^^;
でも、私はずっと下を向いているような気がするから、「会議を開いているふり」をするために、ときどきは顔を上げよう!そう思いました(笑)

●ケチって文字を詰めて書く努力

 社会人になってもやってしまいがちな残念な事例は、文字を、ぎっしり詰めてノートに書くということだ。

<中略>

 それに加えて、上司の使い方を見ていると、もうひとつ特徴があった。余白があることが、まるでもったいないかのような文字の詰め方をしていたのである。
 つまり、節約志向がものすごく強かったのだ。
 それ自体は悪いことではない。学生時代を思い返すと、たしかにノートは節約するような意識が結構あるツールで、余白が残っていると、それが終わるまで使いきらなければならないと思ってしまいがちだった。
 居酒屋で頼んだ料理が2割くらい残っていても平気で残して帰るのに、ノートになると、余白を残すといけない気がしていた。

最近は見直したときに気付いたことを色の違うペンで書き込んだりもするので、ゆったり書いているかな??

でも、面白かったのが最後の「居酒屋で・・・」の部分。
この本は美崎さんの関西人気質が出ているのか、こういう”ボケ”?と思うところも多く、思わずニヤけながら読んでいました。

●満員電車を嫌がりながら、その電車を選ぶ努力

 混んでいるとわかっている電車を選んでいるのは、自分なのだ。寝過ごし、朝の支度が遅れ、ギリギリの時間にホームに突入しているのは、他ならぬ自分自身だ。

どんな行動であっても、そうすると決めたのは自分だ。
いつも私が思っていることです。


この満員電車の話も同じですね。
乗りたくない、と言いながらも、乗るという選択をしている。
違う選択肢もあるのに、です。

●再読してもメールの内容は変わらないのに、後で返信する努力

 基本的にメールは2度読まないで、即決することに決めている。メールを2回開けても、2回目にドラマは起こらない。内容もまったく同じだ。変わるはずがない。マンネリ化が進むだけで、新しい気づきがビンビン得られるわけではないだろう。
 だから、基本的に開けた瞬間に、返事をすることにして、その後は、別のフォルダに移動して見えないようにしておく。必要なときに見るだけであれば、これで十分だ。
 大事なラブレターならともかく、普段のメールを何度も見ても、生産的ではない。その作業は2〜3分かもしれないが、これを20本やると、1時間。パカにできない時間だ。

これは耳が痛い話です。。。
私は1度で返事を書くことの方が少ないです(^^;
いろんな時間術の本にも書かれていますが、なかなか実行できないことの1つです(ノ_-。)

●おわりに

 努力しないで、成功する人はいない。成功する人は、誰もが努力している。どうせ努力するなら、努力の方向を関連えないようにしたい。そうすれば、努力はきっと報われる。

人からも、自分でも残念な努力だな〜と思われないようにしたい!と思います。
そのためには自分の行動を知ることですかね??

問題を問題だと思っていなければ解決できない。
また、問題は気付いた時点でほぼ解決している、とも言われます。


今までの自分の行動を見直して、報われる努力をしたい!そう思わせてくれる本でした。



残念な努力

残念な努力
著者:美崎栄一郎
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