『自分探しが止まらない』 速水健朗(著)

この本のことを知ったきっかけは、1月20日の記事でも紹介した、立花岳志さんのブログで紹介されていたからです。


この本のタイトルを見て,立花さんのブログを読んで

わたしって、なんなんだろう??
何がしたいんだろう??
どうなりたいんだろう??

と、たくさんの”?”が出てきてしまったので、さっそく図書館で検索したら予約者もなく、すぐに借りることができたので読みました。



第1章は「世界に飛び出す日本の自分探し」ということで、いろいろな事例が紹介されていましたが、

私には、物理的な居場所を変えたい!

という気持ちはないので、これは当てはまらないな〜と思いながら読みました。


でも、子供たちにも

これから先、仕事も含めて日本だけで考えてもダメ。海外に行くことも考えなさい。

言っているので、言っている本人が見本を見せるべき?,海外に行くべき?とも思ってはいますが...


これは「現実逃避」ではないですよね??



第2章は「フリーターの自分探し」

私も学生時代には、ケーキ屋さんに始まり(3日で止めましたが(;^_^A)、居酒屋,塾の講師,家庭教師,単発での交通量調査など、いろいろなアルバイトはしましたが、新卒で就職したし、その会社で今も働いているので、フリーターの経験はなし。

だから、この章も当てはまらないな〜と...



第3章は「自分探しが食い物にされる社会」

ここでは「ボラバイト」(ボランティアとアルバイトを掛け合わせた造語)や自己啓発セミナーの話が書かれていましたが、私は、そこまではまり込んでいないので、これも違うかなと・・・


でも、自己啓発居酒屋やラーメン屋の話では、利用したことがないわけではないので、なるほど、と納得した部分もありました。



第4章「なぜ自分探しは止まらないのか」には、雑誌やテレビ番組など、メディアの話が書かれていたし、見たことがある番組の多かったので、読んでいて楽しかったし、

『「ねるとん」世代と「あいのり」世代の価値観の違い』やバブル世代と団塊ジュニア世代以下の価値観の違いでは

そうなんだ〜

と思う部分や

なるほど、そうだね〜

と思うこともありました。


たとえば、1976年生まれの人の話ですが

「彼女をどこに連れていいくか」という話になっとき、彼が「デニーズとかですかね」と言ったところ上司は驚いたそうである。

確かに、バブル世代である私も驚きです。
デートでデニーズはないでしょ・・・


それから、こんな文章も

今どきはクリスマスの夜にもかかわらず、チェーン系定食屋である大戸屋に列を作って並んでいる若いカップルたちを見ることができる。よりによってこんな日にカップルで大戸屋はないだろうというのは、まさに前の引用の「会社の上司」的なバブル時代の感性なのだろう。

私が20代のときはバブル絶頂期。
クリスマスはフレンチやイタリアンレストランで食事して、その後は高級ホテルに宿泊。
もちろん、費用は全て男持ち。
というのが定番だったんですけどね...


そんな話をすると、逆に驚かれてしまうのかな??



他にもトレンディードラマやバラエティー番組の話題もあり、この章は面白かったです。




最後に、では、この本を読んで、私はどうするのか??


うーーん、難しいですね...


この本の最後に書かれていた『「自分探し」に振り回されず、前向きに生きる』ことかな?

本や雑誌,テレビなどの情報に安易に流されず、自分で判断する。


そのためには1つの意見だけではなく、反対意見も集める。

そんな情報収集能力と判断力,決断力を高める必要がありそうですね。



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